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危険なスコア

読み方:きけんなすこあ

危険なスコアとは?

危険なスコアとは、サッカーの試合中において「2-0は危険である」と警鐘を鳴らす際のありふれた言い回しである。危険なスコアを略してキケスコと略されることも。

2-0でリードしているからといって、相手に1点取られると、勢いに乗って「同点に追いつかれる」「逆転される」試合が多いと言われることからよく実況や解説が試合中に使う言葉である。

実際に2-0が危険なスコアかどうかは、あまりよくわかっておらず、逆転された試合が印象的で記憶に残りやすいだけでは?という意見もある。

以下に実際に危険なスコアかどうか検証した記事がある。

『Opta』によれば、プレミアリーグの歴史上、差が2点以上ついた試合は全部で4144あったのだそうだ。これにはもちろん昨夜のWBA対エヴァートン戦も含まれているわけだが、そのうちその点差をひっくり返して逆転勝利したケースはわずか71件のみであったという。
これは割合でいうと、1.71%である。さらに、この71回のうちエヴァートンは2度2点差以上をひっくり返しているのだそうだ。

https://qoly.jp/2015/09/29/opta-20150929

2018年ロシアW杯「ベルギーvs日本」で起きた逆転劇

2018FIFAワールドカップロシア大会、ベスト8をかけた決勝トーナメンと1回戦、ベルギーvs日本で危険なスコアの危険性を味わうこととなった。後半48分、右サイドで柴崎岳からのスルーパスを受けた原口元気がフェイントを入れ、名手クルトワからゴールを奪う。続く後半52分にも香川真司のパスを受けた乾貴士が無回転シュートで鮮やかにゴールを奪い、2-0の危険なスコアに。後半69分、ヤン・フェルトンゲンにヘディングゴールを許すと、74分にもアフロことフェライニにヘディングで決められてしまう。延長戦かと思われた、後半ロスタイムに日本はFKを獲得。本田圭佑が蹴るも、クルトワに弾かれコーナーキックに。コーナーキックを本田圭佑が蹴るもクルトワにキャッチされてしまい、ベルギーの高速カウンターが発動し、ナセル・シャドリにゴールを決められてしまい試合終了。

危険なスコアは、逆転勝ちのような劇的な試合になり、印象的で記憶に残りやすいことが原因で危険なスコアと呼ばれるのかもしれない。

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