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アジジ作戦

読み方:あじじさくせん

アジジ作戦とは?

アジジ作戦とは、イラン代表のコダダド・アジジが日本代表との試合前日、報道陣の前に車椅子で現れたにも関わらず、翌日の試合にスターティングメンバーとして出場した事件のこと。試合に出場するのは難しいと思わせる、イラン側が仕掛けた情報作戦である。

アジジ作戦の背景

当時、ワールドカップのアジア出場国は3.5枠しかなく、サウジアラビア(A組)と韓国(B組)は、予選で1位となりワールドカップ出場を決めた。プレーオフで予選2位のイラン(A組)と日本(B組)が戦い3枠目を決める。負けた方が0.5枠を懸けてオセアニア地区の1位とプレーオフを戦う。日本はもちろん、イランとしてもここでワールドカップ出場を決めたい背景があった。

アジジは、車椅子で登場した翌日の試合に出場し1ゴールを決めている。最終的に日本が3-2で勝利している。この試合に日本が勝利し、ワールドカップ初出場を決めた試合が俗に言うジョホールバルの歓喜である。

当時イラン代表監督を務めていた、ヴィエイラ監督はアジジ車椅子作戦のことをこう振り返っている。

また、こんな裏話を披露した。「途中で同僚とケンカした主力のアジジ(96年アジア最優秀選手)を協会が強制送還させようとして大変だった」。内紛を表面化させないため、アジジが負傷したことにして前日練習を休ませもした。「僕が仕組んだウソに当時、日本の報道陣も動揺していたね」。アジジは本番には平然と出場した。これが有名な「アジジ車いす事件」の真相のようだ。

http://job.yomiuri.co.jp/interview/jo_in_07060501.cfm

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